【音楽家×短編小説】PART①「Brithday Town」〜キートンのシナリオコレクション〜

皆さん、こんばんは!


気がつけば、2017年も残り半分!


時間が経つのは早いですね。

ついこの間、年が明けたと思っていたのに。。(笑)


時は金なり。

一日一日を大切に生きていきたいですね。


さあ、今日からキートンの新しいコーナーが始まります!


その名も、


"キートンのシナリオコレクション"


です!

このコーナーは、NSTINDANCETONの楽曲の元となる脚本をご紹介するコーナー。


NSTINDANCETONは"シネマポップス"というコンセプトを掲げていますが、


シネマというくらいですから、一曲一曲に世界観やストーリーが無ければ成り立ちません。


なので、実際に曲作りに取り掛かる前に、

わたくしキートンが、シネマの根幹となる脚本を作るわけであります。


大役ですねー(笑)


脚本というと大げさに聞こえますが、中身はかなり短く、

ベリーショートエッセイのようなイメージです。


例外もありますが、基本的にはこの脚本の中からインスピレーションを得て、

メンバーが曲作りを開始します。


とはいっても、曲作りのたびに脚本を作るというよりは、


普段から、僕が脚本のアイデアをストックしておき、

その都度メンバーに共有するといった感じです。


結局のところ、僕が映画や本に触れ始めたのも、

こういった脚本のアイデアのヒントを常に得られるようにするためです!


そのお陰で毎週皆さんに映画をご紹介できています(笑)


さあ、前置きが長くなりましたが、今回は初回ということで、

先日のワンマンライブでも演奏した


「Birthday Town」


の脚本をご紹介したいと思います!


【Birthday town】

「ハッピーバースデー!!」


ケーキ1ホールを型どったようなまん丸い大きな島。


白い木々は甘い生クリームのごとく生い茂り、

ポツポツと赤い家はいちごのように規則正しく建てられている。


上から見れば巨大なケーキの様相を呈しているこの街では、
なぜか一年中誕生日をお祝いする声が飛び交っている。


一年に一度しかないはずの誕生日が、これほど頻繁にくるものだろうか?人口が多いから?いや、この街の人口はわずか数万人足らずだ。


その答えは、この街独自の文化にある。


この街にとっての誕生日は、生まれた日をお祝いするだけのイベントではない。


もうひとつ、「新しく生まれ変わりたい。」そう願う人、

決意した人をお祝いする日でもあるのだ。


そう願う人はこの街にいつも溢れている。

だから、人々は出会い頭に「こんにちは」とでもいうような気軽さで、

挨拶代わりに「おめでとう」と言い合うのだ。


そこには、「あなたは変われるよ」というメッセージが込められている。

お互いの祝福を祈るように。励まし合うように。


毎日夜になり、教会の鐘がなると、街には街灯が灯り、

島という巨大な誕生日ケーキのロウソクが浮かび上がる。


街の真ん中に人々は集まり、誕生日会をする。

ここで、誕生日の人はもちろん、変わりたい、生まれ変わりたい、と強く願う人も前に出てきて、自分の言葉で抱負を語る。

そして、人々は彼らのことを心から祝福するのだ。


誕生日が一年に一度しかないなんて寂しいじゃないか!


とでも言うかのように、人々は楽しそうにお互いのことを祝福しあう。

だからだろうか。この街は幸せなオーラで満ちている。


一年365日。この街にとっては、毎日が誕生日。記念すべき特別な日なのだ。


街の看板にはこう書かれている。


「ハッピーバースデー。新しいあなた、こんにちは。」★



いかがですか?


楽曲のイメージが伝わったでしょうか。

歌詞に出てくるフレーズもいくつか出てきていますね。


本来、脚本をお見せすること無く、楽曲を通していかに皆さんの頭に映像を浮かび上がらせることができるか。


それが僕達の掲げる「シネマポップス」の理想です。

とは言っても、やはり楽曲で全ての細かい描写までお伝えすることはできないので、

このようなコーナーを設けさせていただきました!


作品の世界観やストーリーを浮かべながら聴くと、楽曲は全く別の姿、色に変わります。


次に改めて本曲を聴いたときに、より濃くその世界を感じていただけたら嬉しいです!


とまあ、こんな感じで毎週、脚本を少しづつ皆さんにお見せできればと思います。

"おすすめシネマ"のほうも変わらずに続けていくつもりですのでお付き合いください(笑)


それではまた次回!


キートンでした。

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